友達の悪口

学生時代の友達と価値観がズレるようになった。

彼女たちは、傍目からみて家庭環境、職場、恋愛、全てに恵まれている。実際のところは知らない。

 

私は帰れる家庭は無く、恋人とも半年前に別れ、一人暮らしで金銭的に余裕が無い。

 

彼女たちと、恋愛観が特にズレている。

私は彼氏と別れてから、次の恋愛が怖くなってしまった。

たくさん傷つけてしまったし、たくさん傷つけられた。次の男性は絶対に傷つけたくないという気持ちがある。

男性と会っても、別れないか、自分と合うか、信頼できるか、違和感は無いか、など悩みに悩んでしまってなかなか先に進むことが出来ない。

 

彼女たちの多くは恋愛未経験であり、何のトラウマも無いし、これから好きな人を見つけていく、という段階だ。

 

1人既婚の友達がいるが、彼女は結婚に成功したからか、物凄く余計なアドバイス、価値観の押し付けをしてくるようになった。

 

自分の価値観から外れた考え方をすれば、「それって好きって言えるの?」などという言い方をして刺してくる。そんな言い方をするのは一体何のためなんだろう。

子供が出来たら出来たでまた色々不躾に踏み込んでくるんだろうな。

 

悪意が無く、単純に思ったことを言っている幼稚園児みたいな友達だが、今の自分の境遇からすると物凄く辛く感じる。

30歳になってそんな発想か。でもそんな人でも結婚出来るんだもんな。そこは希望だな。結婚に人間性が優れてるとか優れてないとか関係ないんだなと思った。

 

彼女は一人暮らしをしたことがなく、一人暮らしの孤独や金銭的余裕の無さを知らない。

それなのに、私に対して

「あなたお金無いもんね」などと平気で言ってくる。

本当に何のため?何も考えてないから言えるんだろうけど…

私の苦しみや孤独に想像も及ばず、ただただネタとして消費するグロさに吐き気がする。普通にいじめじゃないか?

 

それだけ不快な言葉をストレートにぶつけても咎められず、友達も多く旦那さんとも仲良くできるその才能と環境に嫉妬してしまう。

私の境遇を想像するという発想もしてくれないことに、物凄く尊重されていないんだと感じた。

私1人傷つけたところであなたには何の損害も無いものね。

 

二人で会ったときはそんなこと言わないくせに、複数人で会うと平然と暴言をぶつけてくるその自我の無さ短絡的発想に腹が立つ。

複数人で会ってるときに、自分の境遇の話とか出来ないんだよ。家庭がとか前の恋愛のトラウマが、とか。恋愛観を表面的にしか話せないから変な感じで伝わってしまう部分もあると思うけど、

それにしたって遊んでる場で伝えることは難しいよ。

 

タイミングもすごく悪かった。彼女の結婚と、私の別れがちょうど同時期に重なってしまった。

 

別れたあと、複数人で会おうとなったが新婚で一番楽しい時期だと思うので、私の話はせず楽しくやれるよう、惚気も頑張って聞いていた。

 

その後何回か同じメンバーで会うことになったが、既婚者や彼氏もちの友達から私の境遇に対して配慮されることは無かった。

 

高校の友達以外は、最近どう?など気にかけてくれる言葉があったが、そういった言葉をかけてもらえることは無かった。

 

私も空元気で元気になったフリをしてしまったことも、アプリで出会った人の話をしていることもあり、大丈夫と思われたのかもしれないけど。

 

 

彼女たちといると、良い恋愛、成功した恋愛しか認められない雰囲気を感じる。

付き合うのではなく男の人と遊ぶなんてダメ、振った相手ならすぐブロックしなくてはいけない、など、それはあなたたちの正しさであって、私に強要するものでは無いと思う。

本当に楽しさしか共有出来ず、恋愛の苦しみ悲しみにはまるで寄り添ってくれない。

 

楽しいときは本当に楽しくノリも良く、彼女の単純さ、ありあまる元気さに救われたことが山程あったけど、今は彼女のそういった部分が私には毒だ。

でも、楽しさしか共有出来ないって、友達なんだろうか。

 

 

私も初めての相手と付き合っていたときは、遊び相手なんて、と思っていたから、理解できないことも肯定出来ないことも分かる。

?と思うことはあるかもしれないけど、失恋して落ち込んでいる友達にかける言葉って、普通選びませんか?

 

友達と思ってくれているなら、倫理観おかしい変なやつ、という目で見ないで、少しでも理解しようとする姿勢でいてほしかった。せめて否定しないで欲しかった。

私のためを思って止めたほうが良い、と言ってくれているわけではなく、いや間違ってるでしょ、という気持ちでただただ否定されているように感じている。

 

真面目なのは良いと思うけど、経験して来たことが違いすぎていて、転職もしたことない、一人暮らししたことない、失恋したことない、鬱になったことない、家庭崩壊したことない、至極平和に生きてきた彼女らの無知から来る想像力の無さにすごく傷つけられる。

真面目な良い子達に傷つけられるなんて思いもしなかった。

 

 

私、めちゃくちゃ頑張り続けてるんだよ。君たちは私のことを何も尊重してくれないけど、表面だけ見て努力の出来ない、頭の悪い調子の良いやつ、と見てると思うけど、

身に降り掛かった不幸を全部飲み込んで、自分で気持ちも処理して、この不幸から学びを得て周りに当たり散らしたりしないで良い人間であろうとし続けているんだよ。

話聞いてくれる友達、いつもありがとう。君たちがいるからここまで生きてこれました。

 

昔いじめられたり理不尽に怒られたりすることが多かった。その度今の弱い自分じゃだめだ、と素の自分を否定して強くあろうと、能力を伸ばそうと頑張り続けていた。そしてついでにあんなやつら、と人を見下して比べるクセがついてしまった。

ということにこのクソみたいな体験をして気がついた。

素の自分でいられなかったんだな。ずっと。

ずっと強くあろうとしてたんだな。本当頑張ってるよ。すごいよ。だから誰か認めて。

 

幸せな人が不幸な人に遠慮して話題が制限されるのは違うと思うし、不幸な人が頑張って幸せな人に合わせる必要も無いと思う。でも、お互いに歩み寄る姿勢を見せることは必要じゃないか?

 

なぜ傷つけられた側がいろんなことを一生懸命考えなければならんのだ。

友達で居続けるか、とかうまく伝えた方が良いか、とか。

 

友達が、最初とか二番目に付き合った人と結婚するケースが多くて、そんなにすぐ違和感もなく楽しくて大好きな彼を見つけられるのすごいよ。

幸せな人はどんどん幸せになっていくんだな。

好き楽しいと思っても違和感をすぐ覚えてしまって、駄目になる予感がして引いてしまう。

 

好きな相手と付き合いたいのに、多少の違和感があったら結局うまく行かない。

結婚って、違和感なく素でいられて楽しい相手を見つけるゲームじゃないか。続く幸せな結婚に例外は無いんだろう。

幸せに正解がある。なんてつまらないんだろう。

 

違和感があっても好きと思ったら努力して乗り越えたいけど、結局意味ないんだろうな。