サンリオ〜ミラクルギフトパレード感想〜

f:id:hourens:20200115070510j:plainラクルギフトパレードは良いぞ。(画像は別のやつ)

ラクルギフトパレードとはサンリオで毎日やっているメインのショーである。(ディズニーでいうところのエレクトリカルパレード的な)

始めて見たときの価値観揺さぶられた感覚は一生忘れられない。サンリオすごい。キティちゃんすごい。いや、キティ様すごい。

ショーの概要は、
サンリオの仲間たちが知恵の木(サンリオの真ん中にあるでかい木)の周りでわいわいやってると、途中で中二病三姉妹闇の女王がやってくる。みんなが大切にしてる知恵の木をボロボロにしちゃうけど、なんやかんやあってサンリオの仲間になるっていう王道ストーリーです。

闇の女王は登場時からグレてて、
「光が嫌い、笑顔が嫌い」
「3人だけで生きてきた」
「孤独というベール身にまとって」 
「光なんて何も感じない」
など中2全開の歌詞を90年代風の曲に載せて登場。

散々暴れて、サンリオの可愛いぬいぐるみみたいな子たちが、一生懸命みんなで守っていた知恵の木の光を奪った闇の女王。


パレードを楽しんでいたサンリオのキャラたちも
知恵の木の光を奪うなんて許せない!ひどい!ひどい!
と口々に言います。

ダニエルも「闇の女王を倒せ!」
そーだ!やっちまえ〜!!(私)

その時....

「待って!」

「倒すなんてやめて!」

目の前にキティちゃんが立ちはだかりました。

「誰だって暗い気持ちになるときもある!光を見たくないときも!」


「優しさと、思いやりがあれば、誰とでも仲良くなれる!」

ハッとした表情の女王。

そうしてみんなのサンリオパワーで闇の女王は光の女王へと変身を遂げ、みんな仲良くパレードしましたとさ...。


以上が大まかな流れです。


○このショーのすごいところ

なんといってもキティちゃんの懐の深さたるやいなや。

某テーマパーク主人公なら一度完膚なきままに叩きのめした後仲間にするところを、キティちゃんは敵の弱さを受け入れ、戦わずして仲間にしてしまったのです。

自分たちの大切なものを壊されて、それでも相手の弱さに寄り添うなんてこと、誰が出来ますか??


ヒーローショーの、「正義vs悪」という構図ではなく、「悪を認める」というやり方で彼女は平和を手にしたのです。

キティちゃんのセリフを受けた後の闇の女王のセリフ、

「信じることを諦めて生きてきた でももう一度微笑むことが出来るなら」

闇の女王は「光が嫌い」「3人だけで生きてきた」と言っていたけれど、きっと誰かを信じたかったんじゃないか。笑いたいときだってあったんじゃないか。

キティちゃん「誰でも持っている3つのハート(かわいい、おもいやり、なかよく)...闇の女王にもある!信じて!」

闇の女王はほんとに急にやってきて、嵐のように知恵の木の光を奪いました。

そんな相手ですら弱い気持ちを認め、
その心の中にある小さな良心、人を信じる心を信じてくれるキティちゃんがいたからこそ、彼女らはスリーハートを光らせることが出来ました。

なんという性善説...

暗い気持ちになっても良いんだよ、
悪いことしちゃったって、誰だって可愛くて、思いやりがあって、みんなと仲良く出来るんだよ!


キティちゃんのそんな声が聞こえてくるようでした。

「一緒にいるだけで幸せになれる それが友達の魔法」

つい先程会ったばかりの闇の女王に対してそこまで言うことが出来る。大人にはもう決して出来ない、時に暴力的な程の純粋キラキラパワーをもつキティちゃんだからこそ、理屈抜きに私達のハートに直接響いて来るのです。

ボートライドに50分も並んでイライラしてるお父さん、イライラしても良いのです。人間そういうときもあるのです。

インスタ映えを狙って、写真を取りまくる人の横で死んだ顔をするお友達、それで良いのです。そんな顔になるときもあるのです。

キティちゃん、ひいてはサンリオのキラキラした光の世界が、闇の女王だけでなく、私達の闇や弱さの存在を認め、受け入れ全てを包み込んでくれる。私達の汚い部分もキラキラした部分も認めてくれる。
そんな優しさを体現したパレードだからこそ、多くの人々を魅了し続けるのです。

だからこそ、どんな自分でもいられるサンリオの世界に何度だって行きたくなるのです。


○まとめ

演出のクオリティも、ダンサーのパフォーマンスも大人が楽しめる圧巻のショーです!

可愛くなりたいとき、キティちゃんに優しく包み込んでもらいたいとき、是非サンリオにいってみてください!

男の子も女の子も誰もが可愛くて、優しくて、仲良しになれる場所です😄